2015年10月12日

日本に課せられた反共の砦の役割とは、単にアメリカが日本と中ソが緊密な経済関係を築かれたくないための方便だ

「岸信介を傘下に納めた」日米双方の思惑が築いた蜜月関係 西日本新聞

一部抜粋
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憲法改正を目指し、対米自立を望んだ岸信介元首相は、首相に就任する前から米国の冷戦戦略に取り込まれていた―。そんな認識を示す文書を、日米外交に深く携わった元米国務次官補が残していた。孫の安倍晋三首相の政治姿勢にも強い影響を与えた岸氏だが、背景を探ると、もう一つの顔が浮かび上がった。
中略
50年代、反共のとりでとして日本に安定した保守政権の誕生を望む米国の思惑をよそに、54年12月に退陣した吉田茂首相の後を継ぐ鳩山一郎、石橋湛山両氏はそれぞれソ連との国交回復、日中関係改善を志向。もともと反共・反ソで保守合同の強力な推進者、岸氏こそ米国の対日政策に合致する政治家だった。
後略
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記事では(「『日米関係』とは何だったのか」の著者、米アリゾナ大のマイケル・シャラー教授の発言を借りて)岸信介が日本の自立を保つためにあえてアメリカに擦り寄ったと言う意味の事を述べているが、そうアメリカが仕向けたのが真相だと思うね。それしか選択肢がなかったと見る方が自然だ。でも、本当に彼は最初から自立を志向していたのだろうか?
それはともかく、反共の砦としての日本なんていわれるもんだから、如何にもたいそうな役割を課されたと日本人は思うかもしれないが、要はアメリカ抜きで地理的に近い中ソと日本が緊密な経済関係を持っては困ると言うのが真相だと思う。
これは最近大きく報道されたTPPにしたって同じような思惑があると思うね。

昔からアメリカは中国利権に執着しており、日中戦争にしても太平洋戦争にしても見方を変えれば結局アメリカの中国利権に踏み入れる日本が気に入らないと言うのが大きな理由だろう。田中角栄が中国と国交回復したときにキッシンジャーが激怒したところからしても、日中が仲違いして欲しいと願っていたのだし今でも願っているのは間違いないことだ。

そのために凶悪な中国共産党を応援して、普通では手のつけられない国に仕立て、日本をアメリカの軍事力に頼らざるを得ない状況にもっていき、と同時に軍産複合体を潤わせる役目を日本は負わされてきたのだ。

ソ連も共産国だが、ボルシェビキ革命は英米の資本家が仕組んだことであり、結局アメリカの意向に沿う凶悪国家を演じさせ、冷戦で軍事力を否が応にも増大させ軍需産業を潤し、近隣諸国との関係を冷え込ませて経済関係を疎遠にさせ、一方でソ連の豊富な資源をこっそり強奪していた。アメリカが直接的に強奪してはいないだろうが、この国を操っている連中がやっていた。

当時の日本の首相も、アメリカ大統領も冷戦時代は本気で軍事的脅威を感じていたのだろう。しかし、彼らの親分である資本家らはそんな風には思っていなかったはずだ。彼らはどっちへ転ぼうがカネと権力を増大させるように仕組んでいる。アメリカの南北戦争やベトナム戦争でもそうだった。グダグダに長引くほど儲けが転がり込んでくるのだ。

明らかに違法なアフガンの米軍爆撃にしても、米軍によるNGOの病院施設誤爆が最近ニュースになっているが、そもそも始めからアフガン駐留は違法だ。犯人が外国にいたら勝手に空爆していい理屈など成り立たない。それに、そもそもその犯人が本当に犯人かどうかも、疑惑の911事件が発端なので極めて疑わしい。

アメリカは自分達の軍事力でしか制御できない凶悪な国家や犯罪組織を育てて、地域間紛争を醸成し、世界のあらゆる地域の経済的利権や覇権を握ってきた事を我々は認識しなくては駄目だ。
posted by danpei at 13:26| 政治経済