2016年05月05日

自動車メーカーは電機メーカーと同じようになるな

自動車関連の報道が目立つ。メーカーの不正もそうだが、相変わらず事故も多い。ゴールデンウイークは特にだ。そして自動車と言えば、燃料となる石油、ガソリンなどの値段だ。
 この数年で原油価格が急落して、産油国の財政がおかしくなるほどになっている。このトレンドはもう変わらないと筆者は思っている。なぜなら、原油価格の崩壊は世界各国の経済が停滞したからであり、その経済の停滞の原因は、一言で言えば地球を開発しつくしたからだ。

現在の経済システムは数百年前から基本的に変わっておらず、このブログで何度も言うように、このシステムの根幹である儲けの源泉は、大量の貧民を安くこき使う事と、埋蔵資源を低コストで乱掘して高く売っているだけに過ぎない。
 貧民が豊になっていく過程においてはうまく機能するが、ある程度豊かになると途端に行き詰まる。まだまだ開発し切れていない国はあるとは思うが、戦争や紛争、治安の悪化でそれが出来ない場所がほとんどだ。
 これを解決すればまだ今のシステムを延命する余地はあると思うが、この紛争や戦争というのが石油価格や世界経済とつながっており、要するにアメリカの覇権に大きく関わっている。戦争がないとアメリカは延命できないのであり、戦争がなくなれば石油価格は更に低下する。アメリカの力がなくなれば、供給不安がなくなり、産油国同士が更に価格競争をしてくるだろう。つまり今のアメリカ主導の経済システムでは戦争や紛争がある程度含まれていないと維持できないのであり、やはり開発しつくされてしまったと言うしかないのである。

現在においても石油は既に安値競争に入っており、アメリカに長年虐げられ、そのくびきから徐々に解放されているイラン、イラクが石油を増産しているのでは石油価格が上がるとは思えない。アメリカがなぜこれらの中東諸国に優しくなったのかは不明だが、産油国であるロシアを苦しめるためとしか思えない。
 アメリカ自身も国内でシェール事業が勃興していたのにそれを潰すような事をしてまでエネルギー価格を下げると言うのは、それほどまでに追い詰められているのだろう。ロシアを怒らせて大きな戦争にしないとアメリカの軍産複合体の存在理由が希薄になり弱体化してしまうのを恐れていると言う見方しか筆者には出来ない。ここ数年、ロシアはアメリカが世界各地で焚き付けている戦争の火をことごとく消しているからなお更だ。

アメリカは世界各国の産油国を手なずけ、脅すことによって自らの立場を強めていたが、石油を使う消費国も、その石油で各国の経済をコントロールしている。以前テレビで専門家が言っていたが現在は石油本位制だ言っていたが、まさにその通りだ。

特に自動車は現在でも石油が燃料の元であり、世界各国が石油を大量消費する原因だ。つまり石油を常に大量に使わせる事でアメリカは、その国の経済をコントロールしている。しかし石油を安値にせざるを得ない状況が、逆に石油依存から脱却する原因となってしまうだろう。
今までは自動車を石油依存にさせていたことにより、技術革新がずっと停滞したままになっていたからだ。

自動車会社が電機業界とは違って大きく業界再編されないのは、世界各国を石油に大きく依存させておきたいアメリカの意思があったからであり、それにより技術革新が行われず価格低下が食い止められてきたからだ。
 具体的に言うとエンジンという原始的で複雑な構造の推進機関を使わざるを得ないから自動車の価格が高止まりしているのだ。エンジンはそのものが非常に複雑な構造であり、それを滞りなく動かすにはトランスミッションという非常に高度で複雑な装置が必要になってくる。しかし、エンジンが電動のモーターに変わっただけで極めて構造が単純なものになり、トランスミッションに相当する部分は電力制御をする電子回路だけで済んでしまうので、複雑な構造の機械が必要でなくなり、大幅なコストダウンになってしまう。

無論現在の電気自動車は非常に高価だ。しかしその理由は電池が高いためであり、広く普及し、リサイクルが確立すれば値段が下がってくるのは明らかだ。航続距離の問題は最近の車種のスペックを見ればほぼ解決されてきている。

また、これを言ったら身も蓋もないが、フリーエネルギー発生装置を積めば電池さえも要らない。
(テスラという自動車メーカーは、自らをテスラと冠するからには電池を使わず、フリーエネルギー装置を内蔵しなければ、既存業界におもねたまがい物のメーカーのままだろう。)
 燃料が水で、リッター数百キロの燃費の車を作った人がいるが、これのキモはニコラテスラが100年前に発見した現象に因る。つまり高電圧が超効率の元だということだ。高電圧で水を電気分解して水素と酸素に分離するのに必要なエネルギーより、それらを燃焼した時のエネルギーが大きいのだ。だからこそリッター数百キロ、しかも燃料が水と言うとんでもない車が出来たのだ。
(この車で使われている技術でさえも低分明な我々地球人類には革新的であり、大気汚染もなくなり、燃料電池車の必要性はなくなり、ディーゼル車を全廃出来るほどの力を持っているのは明らかだ。また、燃料に酸素があるから空気の薄いところでも問題なく動く。高地にある望遠鏡に行くのにも問題ない)

一見して基本的な物理法則に違反しているように見えるが、超効率の原因は要するに高電圧は周囲から電子を誘引しているからなのだろう。この様な技術は、識者が図らずも石油本位制と言う現在の経済システムではタブーであるのは容易に理解できると思う。

しかし、多くの人たちが今のままでは経済が立ち行かないと気づき始め、世界覇者のアメリカが支配と儲けの道具であった石油を、従来どおりの不純な理由ではあるが手放し始めてきた。つまり石油に守られ、石油関連技術であり、高価な自動車価格の原因となっているエンジンやトランスミッションに多額の投資を行っている大手自動車メーカーは、これから減益になっていくのは間違いないことであり、エンジンやトランスミッション開発に投資しない身軽なメーカーが台頭してくるのも間違いない。しかし、新興メーカーはこれまでのメーカーのように隆盛を極めることはないだろう。ハイテクはデフレを招き。金融制度をも消滅させてしまうのだから。加えて悲惨な自動車事故も自動運転車の普及で減少していくことだろうし、高齢のために車を手放すこともなくなるだろう。
posted by danpei at 09:44| 政治経済