2016年11月09日

トランプがCIAと国務省を制御できるかが米国と世界の情勢を決定する

またもや予想外の結果。トランプ劣勢と伝えられてもヒラリーの弩級のスキャンダルで結局同じような支持率にとどまっていたドナルドトランプ。筆者としては体制派マスコミの洗脳で米国民はかろうじてヒラリーを選ぶのではと思ってた。もしくは投票数が拮抗してたら不正選挙の可能性もあるとも思っていた。

しかし、ふたを開けてみるとAP電の報道だけを見ればほとんど常にトランプがリードし、開票の最初の方だけいったんヒラリーが逆転したのを見ただけだった。アメリカの別のメディアでは、大票田の2州であるカリフォルニアとフロリダについて、カリフォルニアがヒラリーを取った後、フロリダをトランプが取った報道が出たので、大きく逆転した報道がされたようだが、AP電はフロリダの最終結果を早々に伝えていて、カリフォルニアは開票終盤になってからなのでヒラリーが大きくリードされたことは一度もなかった。

BSフジの番組で出演していた産経の古森という人が言うに、唯一ロスアンゼルスタイムスの世論調査だけ常にトランプ有利だったと伝えていたという。このメディアの調査方法は独特だそうだが(同じ人を継続して調査していたと言ってたと思う)、われわれメディア関係者は反省しなければならないと言っていた。珍しくメディア関係者から聞いた殊勝な言葉だ。

表に出ないマグマのようにトランプ支持者がいるような感じはしていた。体制派大手マスコミから猛バッシングされてもクリントンとの支持率に大きな差が出なかったからだ。それでも筆者は体制派の勢力が強いと思っていたから、悔しいかなヒラリーが勝つと思っていた。
これはブレグジットの時も同じ理由でまさかイギリスがEU離脱はないだろうと思っていた。
正直言って予想が外れても体制派が負けたのはうれしいと思っている。

筆者は最初はドナルドトランプについて、体制派マスコミと言うような表面的見方しかしてなかった。不品行で何の知性もない男で早々に選挙戦を撤退する泡沫候補だと思っていた。しかし、言動に一貫性があり、筆者の意見に近い意見を持っていることで見方を変えた。

テレビで解説した専門家は、わからない、未知数、真の保守ではない、大統領になれば穏当になるだろう(という希望的観測)と言っていたが、全くこの男のことを客観的に見る事が出来ていないようだ。この男が言っていることは紛れもなく額面通りだ。逆にヒラリーや歴代の米国大統領は表向き偉そうなこと言っても結局嘘をついてきた。はっきり言って、裏でコソコソしない分だけ相手はやりやすいだろう。多分そういう性格だ。プーチンや、フィリピンのドゥテルテ大統領とは馬が合うに違いない。

しかし、このトランプのわかりやすい言動と威勢の良さは、CIAと国務省によって捻じ曲げられる可能性は大いにある。この二つの組織は紛れもなく米国や全世界の敵であり、地球を破滅的戦争に導く組織だ。そしてアメリカは、CIAなど明らかに大統領府に関係なく勝手に動く組織がある。オバマは海外で勝手に謀略を行っている米国の組織にうんざりしているようだが、表向き彼らの行動を立てた。対外的に見ればオバマも戦争犯罪人だ。シリア情勢も現状CIAのなすがままだ。

トランプがこの凶悪組織をどう処するかで彼の真価、対外的、アメリカ国内的評価が決まる。間違いなく。
 凶悪組織側も全く政治経験のない人間だから、これまでの手法で大統領を篭絡することはできないだろう。アメリカ国内で謀略活動が更に活発化する可能性がある。米国民の意識を凶悪組織の意向に沿うようなエポックメーキングな事件を人為的に発生させる可能性がある。ヒラリーが大統領になったら、これまで通り徐々にそのような事件を発生させていったのだろうが、トランプの場合、もっとでかいことが起こる可能性がある。
 彼は米国株価は人為的に高くしていると批判しているので、今度は凶悪組織側が人為に株価を暴落させて、トランプへの批判を高める可能性がある。FRBにも批判的なので、結果的に真の意味で「神の見えざる手」が作用する相場が作られる可能性があり、どちらにせよ株価は下がるだろう。

トランプは北朝鮮の金正恩と会う用意があると言っている。これは米国の謀略組織、軍産複合体にとっては不都合なことは間違いない。北東アジアを常に不安定化して、この地域内の米国の軍事的プレゼンス高めている現状を減少させる可能性があるからだ。加えてアジア内で米国抜きの経済圏を作られたくない理由もある。軍需企業の利潤確保と、それ以外の米国の多国籍企業の利益保全のために北朝鮮は常に凶悪な役者として演じられなければならないのだ。

もちろん中国もその視点において、トランプと対峙する体制側にとって重要なコマだ。中国はアメリカの意向がどうであれ、アメリカやイスラエル同様、世界征服を目指す国家なのは間違いない。しかしトランプ自身はそこまでは考えてないだろう。中国はアメリカほど狡猾でなく、かつ非常に間抜けで身の程知らずでありアメリカ以上に国内基盤がぜい弱なので筆者は最終的に世界の脅威にはならないと思っている。また、今の中国はアメリカが作ったのであり、アメリカの軍産複合体が望む、適度に粗暴でカネで何でも自分らの思うように制御できる国家として誕生した。しかし、その生みの親の方が人為的に作ってきた危機をなくす方向となれば、中国は実質糸の切れた凧のようになると筆者は思っている。
つまり、アメリカという制御装置が切れた中国は暴発する可能性がある。しかし前述の通り、あまりにも国自体がお粗末なので、暴発と同時に終焉を迎える可能性が高いと思っている。それはもちろん狭義には中国共産党の終わりという事だ。

つまりトランプの思い通りになれば、北朝鮮の危機は徐々になくなり、中国は暴発する可能性があるがすぐに鎮静化するだろう。しかし、それはトランプと対峙している米国の体制派組織が望むことではない。シリア情勢もシリア政府ではなくISを叩くというトランプの主張は、米国の体制派組織が望むことではない。戦争の永続的泥沼化と世界各国の軍事的緊張の永続化が米国の体制派の望んでいることだからだ。加えてISは体制派の製造物なのでISを本気で叩くことなど体制派からすればもってのほかだ。

トランプはこのような凶悪な組織、コングロマリットとも言っていい組織体とどう対峙していくのか?この組織体に勝てば大した政治家になるのは間違いないだろう。アメリカの分断の元凶は戦争経済を引き起こす連中が大統領の意向に関係なく好き勝手に活動しているからだ。

トランプは、まず国務長官を誰にするのか?この人選により、彼が体制派に取り込まれてるかどうか、もしくは彼の言動が本物かどうかがある程度分かるはずだ。

忘れていたが、最後に日本との関係について、安倍政権はもう身動きが出来なくなるだろう。米国の軍産複合体と密に連携してトランプを篭絡させたいところだが、すでに一旦だが為替操作国と認定されてしまい、円を安くすることはできないので、アベノミクスつまり安倍政権は既に死に体。株価は大きく上がるのは難しくなる。日銀黒田総裁の発言でも実質緩和をしないと発言しているので明白。
 米軍基地は日本が必要なら更に負担を求めてくるだろうし、それができなければ米国側は縮小を言ってくる。無論トランプの思い通りになればの話だが。筆者は最終的に米軍は撤退するだろうと思っている。戦争や紛争を利用した汚い金儲けの話がWikileaksで公にされてしまっている現状では、そう簡単に体制側も思うように動けないだろうし。しかし、彼らが最後の大ばくちをやる可能性はあると思っている。我々は決して気を緩めてはならない。
posted by danpei at 23:45| 政治経済