2017年12月31日

日用品化したハイテク商品で儲ける事は非常に難しい

iPhoneの性能の意図的低下はかなりの怒りを買ってるようだ。appleは対策として電池を安く提供すると発表したがこれも不評。そもそも電池の容量が低下したら不意のシャットダウンするOSこそ問題だ。でもその動作は本当なのだろうか?


基本的にapple社の製品は昔から非常に高価であらゆるサービスも高価なので、電池を無償ではなく安価に提供するのはappleらしいと思った。
appleは既にiPhoneの製品寿命を3年としているのを公式表明しているので、3年以上経ったら製品が使えなくする措置を取るのはあり得える話だ。appleなら特にだ。
一番の稼ぎ頭であるiPhoneでこの不祥事はappleの売り上げに相当なマイナスかもしれない。
それ以前にもうスマホが日用品化したため、成長が鈍化している。

フランスでエプソンが自社のプリンタが強制的に買い替えるようにしていると言う報道が出た。他の有名プリンタメーカーも同様の疑いがある様だ。
http://www.afpbb.com/articles/-/3157001
(意図的に買い替えを強制か、エプソンを調査 仏検察)


 一昨日、年賀状印刷のためにインクジェットプリンタで互換インクを使用した。信じられない事だが全色入りで250円のインクを使用した。このインクはアマゾンで購入した。正規品はその10倍程度もする。試し刷りしたら色がおかしいので強力クリーニングをしたらまともな色が出てきた。しかし少し時間を空けるとまた色がおかしくなった。それでまたクリーニングをしたらうまくいった。全く、プリンタほど頭にくる機器はない。互換インクは長期間ほったらかすとすぐに使えなくなるので使う時に購入するようにしたのだが、それでもこんな不具合に遭遇するとは全く油断ができない。かと言ってあのバカ高い正規品を使う気にはなれない。

appleやプリンタメーカーのアコギなやり方は日用品と化しているハイテク機器で儲けを出すことは非常に難しい事を意味する。このブログで再三主張している、ハイテクはデフレを招く理屈からして、大量生産品を供給しているハイテクメーカーは姑息な事をするのはもう既定路線と見ていい。そうせざるを得ないのだ。そうしないとじり貧になるのが確実だからだ。

ハイテクメーカーは誠実になればなるほどじり貧になる。技術を極めて性能を高めるほど製品寿命は伸び、ランニングコストが劇的に下がってしまうからだ。だからもう性能以外の所で付加価値をつけるしかない。アーティストなら音楽配信は悔しいかな撒き餌としてとらえて、ライブで儲けた方がいいように、ハイテクを使って容易にコストダウンできないやり方で儲けるしかない。
 でなけれは今回発覚したappleのような不誠実な事をするか、全く新しいジャンルの製品を作るか、新しいインフラを提供しその上で使用できる商品を提供するしかない。
 iPodTouchが出た時のappleがそうだ。これはハイテク企業の技術開発の仕方として王道のやり方だ。iPodTouchはアプリ、アプリストアという新しいインフラを提供してユーザーに新しい利便性や生活スタイルを創造した。これは本当に素晴らしい。これが後のiPhoneのヒットの原動力となり、特に若者の生活スタイルを大きく変える事になった。

今後ともハイテク企業は今回のappleやプリンタメーカーの様なやり方をしていくだろう。特に急激に成長しているテクノロジー企業はそうだ。Webサービス企業は、ますます姑息な手段を使うに違いない。しかし、消費者の目も厳しくなっているので、結局それらの企業は徐々に色あせていく、いやすぐに色あせていくだろう。これらの業者はハイテクを扱っているから自らデフレを促進させていくからだ。

スマートフォンは電池とフラッシュメモリを交換できてしまえば長期間新品に違い状態で使えてしまうから、利幅を確保するため最近の機種は個別に簡単に交換できないようになっている。これは電気自動車にも言えそうだ。
 電気自動車のバッテリー交換を各所に置いて一般化させるベンチャーの記事を以前読んだが、その後の進展は聞こえてこない。バッテリーの容量が少なくても、あらゆる場所に既に充電が満タンになったバッテリーを置いておけば、充電にかかる時間を気にせず素早くエネルギーを補給できる。そういうサービスなのだが、電気自動車のバッテリーが車種ごとに違い、また簡単に交換できないから非現実的なサービスになったのだろう。

つまり自動車業界も今回のappleのような利幅を確保するための汚いやり方をせざるを得なくなるだろう。ガソリン車は電気自動車より部品点数が多いのでメンテナンス費用が発生しやすく関連業界に常にカネが落ちる仕組みなのだが、電気自動車は動力を発生させるモーターは細かいメンテナンスをする必要はないし、トランスミッションは電子回路に変わってしまい、メカニカルな部分がないため故障が発生しにくい。

今後大手自動車メーカーは高価格で手厚いサービスなのだが製品サイクルを早くさせるappleのやり方を踏襲し、新興勢力は安さを武器に日用品のような感覚で電気自動車を提供していく。appleの今後を見れば大手自動車会社の未来もある程度わかるだろう。10年前のappleのように人々の生活を大きく変える革新的なものを提供し主導していくなら、とりあえず10年は安泰。そうでなければ徐々にじり貧になっていく。



posted by danpei at 15:33| hardware