2023年12月22日

最近のTwitter(X)を見て思う、広告配信ビジネスの限界と、そしてその終焉

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冬至だ。自宅は雪が降り続けている。エアコンはフル稼働。こういう日は突然の停電があったりする。

もう一週間くらい前か、筆者のTwitterのインプレッション数が極端に少なくなりはじめ、多分フォロワーのみと思われるカウントだけになった。長らく見てなかったツイートアクティビティで確かめても、その数値は同じであるのだが、このページによれば過去のツイートが全くないと言う日が一か月近く続いている。もちろん実際はそんな事は無い。昔からツイート数がなぜかゼロという日が3〜4日間あったが、今回はずっとだ。

twitterは、イーロンマスクお気に入りの英文字であるXという名称に変わり、最近twitterのページ訪問時に「X」という文字がはっきり見えるようになった。現在のこのSNSの所有者である独りよがりなイーロンマスクの強い意思が現れている。

そして最近のツイートは、閲覧数稼ぎのものが多く、ゴミのようなツイートばかりだ。左側の「トレンド」のキーワードをクリックすると、関係のない動物やら胸を強調した作り物の女の画像、トレンドキーワードを多数並べただけの全く意味のないツイートばかり。一次ソースがどれなのかすぐには分からない。ゴミをかき分けてやっと探し物を探すようなものだ。
 これは、twitterがカネを払えば認証ユーザとなり、認証ユーザは沢山閲覧数を得られればカネがもらう仕組みにしてしまったからだ。このようゴミ溜めのようなSNSの仕組みにしたのは、このSNSに広告配信する価値を高めるためだ。

…以上のような理由により、筆者はtwitterを今年いっぱいでやめようという気持ちになっている。特にtwitterという名称をXという名称にしたのは、全く納得がいかずこの時点でこのSNSへの気持ちがグラついてしまった。これは多くのユーザの気持ちを踏みにじる行為だ。名称変更の理由は、将来は金融サービスも統合させたいからだそうだが、現在でも統計情報が不正確なのに金融取引などできるわけがないだろう。これは、かつてイーロンマスクが関わっていたペイパルもXという名称にしたかったから、そのリベンジなのかもしれんが、あまりにも彼は独りよがりで稚拙。悪い男ではないと思っていたから失望感が半端ない。

加えて、最近のインプレッション数の急激な低下はやる気をなくすのに拍車をかけた。実際はもっと見られている可能性はあるとは思っているが、よくて1ツイート当たり所詮100程度のインプレッション数であり、はたから見れば、筆者自身のツイートもゴミツイートの一つのようなものだろう。このインプレッション数の急激な低下は、ハブられたような気持ちにさせられた。

twitterを今まで続けているモチベーションは、少しはマシな社会なって欲しいと言う動機からだ。一応まずいと思われることは発信しておかないとどんどん悪い方向になってしまうと思っているからだ。他には純粋にエンタメ的要素もあるし冗談も言いたくなる時もあるからそれを書いているだけ。

でも、それだけのユーザだらけだとSNS運営側としては全く経営にならない。しかも筆者の場合ブラウザの広告カットするプラグインでtwitterはおろか、他のニュースサイト、TVerなどの動画サイトまで全く広告を閲覧しない環境になっている。もっとも、TVerは時々FireStickでCMを見た限り、そんなにうるさいものには感じられないが、Youtubeの広告は酷くて少ない秒数で視聴者の頭に記憶させようとけたたましいCMが流れるから絶対に見たくはない。だから筆者のようなユーザはSNS運営側からすればいて欲しくないユーザとも言えるし退会するのは至極当然の流れだろう。

とどのつまり、広告配信ビジネスは遅かれ早かれ終焉するということだ。これはもう避けられない。うるさい広告を好き好んで見たい人などいないからだ。だから、それを頼りにしているtwitter(X)、Google、Facebookなどは今後どんどん廃れていくに違いない。筆者は広告を全面否定している訳でないが、あまりにも度が過ぎるのであれば敬遠される。今その度を越した広告ばかりで無駄なエネルギーが消費されている。
しかし、多くの人はまだ広告配信ビジネスに活路を見出そうとしている。Microsoftまでもだ。

そのMicrosoftも、Windowsに自社配信のメディア報道をユーザの見やすい位置にデフォルトで置くようにして、それに連動する広告を見させようとしている。一方で、セキュリティ強化と称してユーザの操作を完全掌握しようとしており、筆者は自分の作ったソフトを問答無用で削除されてしまった。
まさに、監獄化されたOSになり、その中で我々はゴミの様な報道やそれに関連するゴミのようなSNS投稿、ゴミのような広告の中に埋没させられながら生活しているのだ。田舎に住もうが、荒野に住もうが、インターネットにつなげてしまえば新宿歌舞伎町の様な汚い世界の中で生きて行くことになるのだ。


もう大手IT企業に踊らされた人生を歩みたくないね。今後は元に戻ってブログのみの発信となるだろう。とはいっても、現在使用しているこの「さくらのブログ」は運営側が辞めたがっているのは明白で、管理画面に入ると3か月ごとにメッセージが出て「新規ブログは作れなくなる」と言ってくる。そんな、一人で幾つもブログを作る人などいないのに。

だから、いずれこの丹下段平設計事務所もnatsuhaze.jpの方に引っ越すことになるだろう。しかしそのブログソフトは、既に使用しているWordPressにはさせない。このソフトも無料ながらプラグインを使うと有料版を使えとうるさいし、加えてWordPressの設定画面はしょっちゅう変更しユーザインタフェースがコロコロ変更してしまうのでうんざりしている。その上信じられないくらい使い辛い。作っている連中は、これまたイーロンマスクのような独りよがりな連中ばかりなのだろう。
動的にページ生成するタイプのブログも好きでなくなった。静的ブログにする。

要するに筆者はごちゃごちゃ動くソフトやWebサービスにうんざりしており、このサイバースペース上においても静かな環境にいたいのだ。これは現在表示されているこのブログのデザインからでもお分かりになられるかと思う。既に広告は少なめにした。大して収入にもならんし、なくてもあっても大して意味がない。まあ広告見ないでYoutube使っているから、その罪滅ぼし程度の意味合いだろう。
 1984化、歌舞伎町化したWindowsも離脱して必要最低限のソフトウェアだけ動くフリーUNIXに筆者は移ることになる。苦労して作ったプログラムをWindowsが問答無用で勝手に消すのは全く許しがたく、Windowsと決別することは不可避だ。思えば30年以上前からの付き合いでVisualStudioもVisualC++のバージョン1.0の英語版から使っていた。今後は、Windowsはプリンタやスキャナを使う時のみの使用となるだろう

ここ数年は12月がWebサービスとの別れの季節だ。
posted by danpei at 10:41| media