https://gigazine.net/news/20240105-microsoft-surface-ai/
(MicrosoftがApple Silicon搭載Macに匹敵する性能のPC「Surface Laptop 6」と「Surface Pro 10」を2024年中にリリースするとの報道)
一部抜粋
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Windows Centralによると、Surface Laptop 6とSurface Pro 10はIntelモデルとArmモデルの2種類が用意されるとのこと。IntelモデルとArmモデルの双方にAI特化プロセッサNPUが搭載されますが、Microsoftは両モデルのうち特にArmモデルに注力しているとされています。
Armモデルは「CADMUS」というコードネームで開発されており、Qualcomm製のチップが搭載され、Hudson Valleyと呼ばれる次世代Windows専用に構築されているとのこと。
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これは重大な報道だ。これが本当なら従来のPCの死亡予告だ。これからはPCではなくWindows機と呼ばれることになるだろう。なぜなら、Windows実行において、IntelもAMDもいらなくするとMicrosoftが言っているも同然だからだ。CPUメーカーさえも切るのだから、PCメーカーやその他周辺機器メーカーなどのサードパーティは将来ほぼ全滅になるのだろう。
いずれMicrosoftはデスクトップ版の「Windows機」を正式に出してくるものと思われる。既に開発者向けにMacMiniの様な見た目のものは出している。無論CPUはArmアーキテクチャでQualcomm製。つまりMicrosoftはハードにおいてもAppleの後追いをするのだ。
でも現時点で本当に100%そこまで急進的な事をするかは断定できないが、Microsoftの本心は、最終的に全部ハードは自社製のもので済ませたいのは間違いない。Qualcomm製チップも自社設計で良いものが出来ればすぐに捨て去るだろう。
高負荷のアプリケーションであるゲームや映像編集ソフト、画像編集ソフトのために何年間は従来のx86系PCで動くWindowsは残る可能性はあるが、それはMicorosftがx86系CPUを買い取って専用PCとセットで販売することになるだろう。Appleで言うところのMacProみたいな商品だ。しかし、それも自社製CPUとGPUの速度が十分に高くなれば完全にx86系CPUを切るだろう。既に従来のx86版Windowsで動作する実行ファイルをArm版Windows上で動作するためのエミュレータは実用化されているし。
ゲームだけなら既にXBOXというゲーム専用ハードをMicrosoftは販売しているので、PCゲームは全部XBOXに強制移行させる可能性が高い。ビデオカードの単品売りは消えてしまうだろう。
もう自由にパーツを組み合わせたPCの文化は無くなってしまうのだろう。
もっとも、これは前のブログエントリーで言及したDOS/V機の特有の文化「だった」となるのかもしれない。
なぜなら、DOS/V機が流行る前はNEC PC-9800シリーズがPCの定番であり、これは現在のMacほどではないにしろ、ハードやソフトの主要部分はほぼNECの独壇場であったからだ。
しかし一企業の支配が強すぎるのは、消費者にとっては自由を制限されて窮屈な思いをするものだ。NEC一強時代も、互換PCにNECのMS-DOSを動かなくするとか、外部HDDの規格にNEC-SCSIという専用規格を使っているとか問題となっていた。
冗談抜きで民主的なPCの規格が望まれる。
しかし、独占的地位を持った米国企業は、足元の米国そのもののがグラいついているので今後は盤石とはならないだろう。米国がグラつくから余計ユーザを縛り付けて更にあこぎな金もうけに走る可能性も十分にあるが。
2024年01月06日
Microsoftの明白なArm版Windows推しが判明。これにより今後IntelとAMDは死ぬ可能性もある。そのほかのサードパーティは屍累々確定だ
posted by danpei at 13:59| hardware