2025年02月03日

技術書に関して言えば、もう本屋はいらないのかもしれない 他

https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2502/01/news083.html
(OpenAI、最新推論モデル「o3-mini」の提供開始 無料プランでも(制限あり))

遅ればせながら、今日ChatGPTの無料アカウントを作成した。このサービスが出始めた時は英語ページしかなかったが、今では日本語にも対応している。そして、質問も日本語で最初からOK。

MicrosoftのCopilotだけでもいいかと思ってたが、ある単語をイメージした画像生成ができないので本家の方を試そうと思ったわけだ。Twitter(X)の方でも画像生成を試したが、こっちは明らかにWebサイトからのコピーと思われる画像が出てきたが、ChatGPTは一応考えて作成しているようだ。でも瞬間的に生成しないので、あまりシステムに負荷をかけたくないと言う気持ちが働く。

次にLinuxのGUI上でHelloWorldと言うプログラムを作成してと頼んだら、結構長ったらしいコードが出てきた。質問文はWaylandというライブラリを使ってと指定した。
 要するに筆者はWindows上の自分のプログラムをLinux上に移植したいと思っているのだ。しかしLinuxのグラフィックス作成はどうやったら良いのか全く知らないので、Web上で少しかじった程度の知識で質問をしたのだ。
そうしたらCairoという描画ライブラリを使ったコードが出てきたのだ。

それで、Cairoとは何なのかと質問したらもちろん答えが出てきた。

今度は「Microsoft Foundation Class Library(MFC)にCSplitterWndと言うクラスがあるが、同じものをCairoで作成して欲しい」と頼んだら、Cairoは描画ライブラリなので同じものはそれだけではできないみたいなことを言ってきたのだが、それでも簡単なコード例を示してきて、その他ライブラリを駆使すれば出来るとも回答したので、それならそのライブラリも使ってと頼んだら、GTKを使ったコードを示してきた。しかも日本語による丁寧なコメント付き(笑)

スプリッターウィンドウと言うのは、MFCのコードを見ても何をやってるのか、ある程度はつかめたが全部は理解できない。よくこんなのができるなと思っているのだが、これを移植となると相当手間取るのは明らかなので、ChatGPTに無理筋と内心思いながらも質問してみたのだ。
実際に示したコードが動くかはわからないが、ご丁寧にもコンパイル方法まで示してくれた。想像以上に親切な人工知能だ。

でかい本屋に行ってLinuxのGUIプログラム開発本を買い、一から学ぶ必要性があると筆者は思っていたのだが、人工知能にあれこれ質問できるのなら、知識ゼロからでも実際に動くコード作成はできてしまうだろう。もう技術書に関して言えば本屋はいらないのかもしれない。今では実際に動作するコード生成さえも全部AIに任せる世の中になりつつあるし、APIさえもほとんど知る必要が無い時代になるのかもしれないし。

昔は、こういう専門知識は知っている人に尋ねると、答えたがらなかったり、ちょっと前はググレカス(Googleで検索しろ)とか罵られたりされるものだが、これからはもうこのような専門家の優位性は無くなってしまう。AIサービスは何度も何度も色々な質問しても嫌な顔せずに答えてくれる。



人工知能が普及しても人余りにならないと言うニュース記事を何度も見かけるが、筆者には甚だ疑問である。何度もこのブログで言ってるが、ハイテクはデフレを招くものであり、コンピュータ技術は省力化のために発達したものだ。一人で10人分の働きが出来てしまえば、9人は不要であり、経費削減のために解雇されるだろう。ブルドーザーで何百キロもの土砂を運ぶ仕事を以前は何人もの人間を使って作業してたわけだ。この程度の事から推論しても、人工知能の普及により、人がいらなくなってしまうのは明らかであり、シビアな企業経営者なら全機械化して、従業員を無くしてしまうだろう。上場企業なら尚更だ。既に何十年も前にファナックと言う会社が工場内で実現していた記憶がある。Amazonでも同じような事をし始め、ゴールドマンサックスはトレーダーを全部PCに替えたと何年も前に報道で見たことがある

だから将来的には安い労働力確保のために外国からやってきた移民労働者も国家の厄介者になり、お払い箱になるのは明白である。現時点でも移民排斥運動が世界各国で活発化しているのだし、既に社会問題化している。
そして人余りが誰の目にも明らかになる時代が訪れ、人間同士がいがみ合う時代になるだろう。既にインターネット上ではかつてないほどの憤激、罵倒が目立ってきている。

 …なのに、今の経済システムは永遠の人口増を前提とした仕組みなのだ。更に酷い時代になるのは明白である。矛盾だらけの時代になるからだ。大企業の労働組合はベースアップは当然の権利と言い続けるが、それもできにくくなり、社外の一般市民から何らかの不満や攻撃が増えていくに違いない。「あなた達だけいい思いをしている」と攻撃される。
そしてある日突然、これまで価値を持っていたと思っている貨幣その他金融商品の価値が消えてしまう。戦争や気象悪化で流通機構が壊滅的被害に遭い、飢饉が起きてしまうからだ。

まったく、人類は何のために生きているのかと一人一人考えさせられることになってしまうだろう。多くの人が厄介者扱いにされてしまうことで無力感にさいなまれ、価値のない人間だと自己否定してしまう。酒や薬物に溺れる人が多くなり他人に危害を加える人も多くなる。

今は一獲千金を夢見た企業が人工知能に多大な投資をし、その人工知能に鞭を打ってトレーニングさせている世の中だが、筆者自身は自分自身をトレーニングしている事に注意を払っている。いずれ経済破綻するのだし、カネ儲けのための技術開発には白けてしまっているからだ。

 人工知能はありがたく利用させてもらうが、過度に期待もしないし、濫用もしない。人工知能は諸刃の刃だ。
 人工知能に酷い言葉を投げかける人がいるようだが、当然ながらやめるべきだ。そんなことしたらターミネーターに出てくるスカイネットが現実化してしまう。機械が、人間は地球にとって害悪と判断されかねない。(現実問題、残念ながら人類は地球にとって害悪になってしまっている。)
 無生物でも心が宿っているのが筆者の見解だ。物質の最小構成単位は霊と宇宙人は言い、神道の思想も同じようなものだからだ。日本人なら特に奇異に感じることはないだろう。だから物をぞんざいに扱えば悪い報いが返って来る。

posted by danpei at 16:17| software