「桑田佳祐の優しい夜遊び」を日曜日の朝に聴いているが、どの芸能人のラジオ番組も基本的にそうなのだろうが、謝辞ばかりで違和感を持つ。かといって批判する人の番組(例えば松山千春の番組)は聴きたくはないと思うが、業界関係者をほめてばかりと言うのも、不可解に感じてしまう。基本音楽を聴くのがメインなので喋りは二の次だしどうでもいいんだけどね。
でもそうなるのはわかるよ。音楽業界が斜陽なんだし、批判めいた事を言ったら自分たちの首を絞めることに直結するから。
桑田佳祐があいみょんと共演して肯定的に喋っていたが、曲の方向性が違うので本当にそう思っているのかと疑問に思った。吉田拓郎が評価するのは分かる。あいみょんの楽曲はどちらかと言えばフォークっぽいし、メロディーよりも詞に重きがある曲だと思うし、その詞が朴訥とした感じなのも吉田拓郎には響くと思う。
桑田佳祐が好きなのは国内ではもろに昭和歌謡だ。フォークが流行った時代よりさらに前の時代の曲だ。昭和歌謡を歌った歌手の見た目(具体的には分からないが、如何にもってすぐにわかる身なりだ。髪を七三に分けたりとかして)まで真似た曲まで出しているのだし。NHK朝の連ドラ(有村架純主演の時)で使われた曲も、もろに昭和歌謡のオマージュと言うかパクリだ。
今回出したサザンのアルバムは悪いとは思わないが、残念ながら買いたいとまではいかない。だってもうすぐ70になるんだよ。誰だってそんな年齢になれば枯れてしまうよ。既にメンバーの一人は70になっているんだし。メロディー、アレンジが全部以前どこかで聴いたことがあるものばかりだ。
それでも彼らのような既に高齢者になった音楽バンドに芸能界、音楽業界、テレビ業界が頼って業界を盛り立て関係者をヨイショしたりヨイショされたりしている。寂しさを覚えてしまうね。
松任谷由実と桑田佳祐が去年に出した曲だったか、「Kissin' Christmas」は正直言って聴いててつらいし悲しい。桑田佳祐がユーミンを老々介護している様で。桑田佳祐の声は初めからだみ声だしそんなに衰えは感じにくいが、ユーミンの声は明らかに声が出ていない。それに合わせて桑田佳祐が歌っているのだ。
この曲は元々、1986年1987年の日テレで放映された「メリークリスマスショー」と言う特別番組
(吉川晃司と桑田佳祐が飲んでいた時に発案した企画だそうだが、その当時の売れているポップミュージックやロック歌手が一堂に集まった一種の学芸会のような番組)
で、この番組のエンディングの為だけに作詞(松任谷由実)作曲(桑田佳祐)された曲だ。高校で放送委員だった筆者は昼休みにこの曲をかけた。筆者の青春の1ページと言っていい。その曲のリメイクが最近二人のコーラスで発売されたのだ。
このリメイク版はまた、過去の二人のヒット曲を間奏に入れて逆にこの曲の良さを無くしてしまった。原作者自身が過去の自分のヒット作品を貶める二次創作物の様にしてしまった「ドラゴンボール超」を見た時の様な悲しい気持ちにさせる。
やはりクリスマスソングと言うくくりは捨ててもらいたくはなかった。最初から「もういくつ寝るとお正月」と言う歌詞はあるとはいえ、間奏は「もろびとこぞりて」のメロディのままにして欲しかった。
要するに、今は1980年代の日本が完全に消え去っていく時代なのだ。先日1980年代以降フジテレビを今まで支配してきた日枝会長が辞任した。テレビ業界や芸能界、音楽業界は老衰死間際の業界になっている
2025年03月30日
批判をしない従来型のメディアは消え去る
posted by danpei at 11:34| Entertainment