2007年07月14日

とにかく今は低エネルギー生活をするしかない

毎年恒例となった梅雨末期の集中豪雨。今年は台風で更に酷くなった。観測史上かつて無いという言葉を何度も聞かされる異常な事態。極端から極端に走る気候。干ばつがあれば豪雨被害もあり、冷夏という所があれば猛暑で人がばたばた死ぬという所もある。どれもこれも人類の活動が地球の許容できるキャパシティを大幅に超えた結果だ。特に最近は各国の経済成長に伴い企業間や国家間の熾烈な生存競争、覇権争いが酷くなり、更に天候の悪化に拍車をかけている。加えて人口の増加によってそれぞれ分配される食料、賃金が少なくなり、貧困や失業問題も全世界的な問題になっている。これらの問題は各人の努力が足りなかった為と簡単に言って片付けられる問題ではない。

日本やその他アジア諸国(その他多くの国も同じだろうが)は基本的に人口が増え右肩上がりの経済成長を前提にして国家運営している。この考えからしてもう破綻している。地球は有限なのに成長は無限に続くという前提で運営すればいつかは壁にぶち当たるのは明らかだ。前から言っているが既にGDPなどの数値は今となっては全く意味の成さない、それどころか逆に事態の悪化を意味する指数となっている。

人口過剰で過当競争が起こり低賃金にせざるを得ない結果、働き手がいなくなる問題は、移民を広く受け入れば解決すると言う人がいるが、これはその場しのぎである。移民は貧困である前提にたっており、移民の故郷が急激な経済発展を遂げれば、移民受け入れ先の国と同じ状況に追い込まれ、賃金が上昇せざるを得ない(今では日本でも貧困層が増えて企業としてはありがたいと思っているかもしれないが。...つまり経済だけの右肩上がりというのは一時だけでの賃金上昇と裕福な暮らしををかなえるが長期的には貧困拡大につながっているということだ)。

移民受け入れは各国に工場を造る動機と同じだ。とにかく安いコストで商品やサービスを提供したいために、貧困国をいいように利用しているのだ。今の先進国は貧困国がないと成り立たないと言えるだろう。だから、今は発展してしまった中国より別の国に投資する企業が増えている。そして低コストだけ追求した安易な経済発展は環境を汚染し、人口増加に拍車をかけ、天候を悪化させ先進国の重要な経済基盤をも破壊していくだろう。

年金問題もインフレが続くという前提では確実に破綻する。無限に続く経済発展を前提にしているからだ。うまく年金資金を運用したところで、その運用と言えば急激に経済発展を遂げている貧困国の企業の株を使うというやりかたしかない。これは一種の搾取だ。そしてすべての国の経済発展が一段落したら何も右肩上がりになる物はない。

自然淘汰という言葉があるが、人間にも当てはまる。このままでは増えすぎた人間を自然が間引いてしまうだろう。豪雨被害もその一つかもしれない。人間は理性によって人口を少なくして、分相応な暮らしで満足しなくては悲劇は更に酷くなるに違いない。我慢を忘れて自己拡大しか眼中にない企業や官僚組織、政治家には全く理解不能なのかもしれないが。
posted by danpei at 10:51| Security