2009年10月08日

Intelの並列化ツールはNVIDIAへの対抗策

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hot/20091007_319808.htm
(元麻布春男:並列化を進めるIntel製開発ツールのメリットとデメリット )

プログラムの並列化を極限まで必要とする対象は当然科学技術計算で、それ以外のアプリケーションは高度な並列化が必要であるとは思えない。だから、これはNVIDIAの超並列プログラムが作成可能なGPUにユーザが流れるのを阻止するためのものとしか思えない。GPUに負荷のかかる処理を任されてしまっては、IntelのCPUは安物で済んでしまうからだ。大学や研究所で並列システムを組んだとき、Atomみたいなチップを採用されたらIntelは面白くないもんな。 科学技術計算を行うユーザは限られているから一般的には大きなトピックではないだろう。VisualStudioで自動並列化ツールを同梱するのであれば大半のユーザはIntelのツールを必要としない。それに一般人が必要な技術計算と言えば、動画関連の負荷のかかる処理があるが既にGPUが制覇してしまっている。(将来一般人が必要とする科学技術計算と言えば画像認識ぐらいか?)

NVIDIAのGPUにユーザが流れるかどうかは、開発コード名ララビーとかいうIntelのメニーコアCPUの出来によるだろうな。多分このCPUはピーク性能でNVIDIAに負けるのは明らかだしCellと同じ回転寿司アーキテクチャなのでチューニングも難しいだろう。(それをIntelのツールがサポートするんだろうがね)

どっちにしろ並列化そのものが大したトピックにならないから、Intelがシェアを落としても対外的には大した話ではないだろう。逆にシェアを維持しても今の寡占状態は維持されるのだが、今でも十分すぎる性能だから販売総額は下がっていく。要するにIntelはどう転んでもじり貧になるのは確実だ。
posted by danpei at 09:25| software