2009年10月12日

Youtubeで寄せ集めアルバムを作る

昔聴いたことのある曲をふと思い出してはYoutubeで探して聴いている筆者は、今度はそれをCDに焼き付けたいという欲求が出てきてしまった。アップされていた薬師丸ひろ子の探偵物語が本当にすばらしいと思い、いい音で聴きたいと思ったからだ。20代の頃から時々耳にしていいなとは思っていたが、今更ながら中学の時同級生がブロマイド持っていた理由が分かったような気がする。

この曲に合いそうなちょっと暗めの曲を見繕ったアルバムを作ろうと思ったわけだ。それにしてもいい時代というか恐ろしい時代になったものだ。YoutubeにアップロードされていれていてCD-Rがあればテレビで流された発売されていない曲もCDにして楽しめてしまうのだから。

やり方は今まで知らなかったが、検索サイトで"FLV PCM"と検索し変換ソフトを探し出し、次に"WAV CD"とかやって三洋のICレコーダの説明ページを見てWindows Media Playerでできることを知ったらあっさりとできてしまった。昔の単体CDプレーヤでも問題なく再生可能。ちょっと怖いね。アップロードされている音質がめちゃくちゃいいのが分かってしまったから。

CD-Rドライブがでた時点でこういう楽しみ方ができるとは分かっていたが、わざわざベストアルバムみたいなものを作りたいという気持ちにはなれなかった。CD-Rがでた当時は自分の既に持っているCDかレンタル屋で借りたものでできるが、Youtubeを使うより手軽にはできない。

アーティストには非常に悪いと思うがこの寄せ集め(コンピレーション)アルバムは何度聴いても飽きない。酔狂で作った割にはあまりにも出来がよすぎる。昔はアニメソングをカセットに録音するとき、テレビのスピーカから流れる曲をラジカセの内蔵マイクで拾っていたのにねえ(笑)。


収録曲は以下の通り

探偵物語 薬師丸ひろ子

薬師丸ひろ子の曲の中で一番好きな曲だ。声、メロディー、詞、アレンジ申し分ない。テレビ放送されていた奴を焼き付けた。最初緊張して口ごもってしまっているが、声自体がいいので心が洗われる。

心の色 中村雅俊

確か'81か'82のFM東京のベストテン番組で年間ベストテンの中に入っている曲だ。(10位だったか?1位はあみんの「待つわ」だったと思う)その番組をSONYのBHFというカセットに録音してよく聴いたものだ。

Oh, Girl(悲しい色のスクリーン) サザンオールスターズ

これは自分のCDからコピー。コンサートでもよく使われていたようだ。イントロが島倉千代子の「人生いろいろ」のイントロにちょっと似ている。失恋した女性を慰める歌詞。

夏をあきらめて サザンオールスターズ

研ナオコが唄うと本当に散々な夏を唄っているようになってしまうが、ワビサビを分かっている桑田佳祐が唄うと途中で雨が降ってきて散々な夏も一つの風情と思わせる。それに彼は「雨」が好きなアーティストだからね。他の曲にも歌詞に雨ばかり出てくる。
 数々のスターが関わっていてネームバリューの高い湘南海岸は砂は黒いし夏場は芋洗い場のようになってしまい、人々が思っている勝手なイメージ(ウキウキするような)とは多分かけ離れていると思う。筆者があの周辺に行ったときはいつも曇っていたので本当のことを唄にしているのだろう。

恋人も濡れる街角 中村雅俊

中村雅俊の唄は出だしに味がある。エッチな歌詞だがメロディーがいい。

心もよう 井上陽水

心の色(中村雅俊)を心もようと勘違いして、この曲を聴いたらイメージに合っているから収録した。以前に聴いたことのある曲である。この曲はかなり前に発表された曲でフォークソング全盛か終わりかけの時のもの。あの頃の曲は本当に暗い曲が多く筆者はあまり好きではない。筆者が好きなのは暗い気分や暗い情景を「いとをかし」と表現した曲だ。
 今の人たち(特に若者)は暗い気分イコール自殺に結びつけたがりだし、暗い気分になるのを恐れているようにみえる。しかし、みんなが明石家さんまを装う必要はない。あの男は面白いし芸人として大した男だと思うが島田紳助が「クスリやってんとちゃうか?」と言わしめるほどの躁病体質だ。クスリはやっていないが体内でクスリとなる成分を始終放出している体質なんだろう。

水の星へ愛を込めて 森口博子

先ほどBS11でZガンダムが放映終了したが、その2ndオープニング曲で森口博子のデビュー曲。(今何をやっているのか?) イントロが陰鬱な感じで良いから収録した。窓越しからしとしと降っている雨を眺めているときの気分を表したかのようなメロディだ。しかし今回初めてフルコーラスを聴いてわかったが、Zガンダムのオープニングのイントロと若干違っているし、ちょっと明るくてポップな感じなのが残念。一番目の歌詞は何を言いたいのか何度読んでも不明。

Fin 中森明菜

音源が最悪だった。これだけは明らかな失敗。曲自体はいいのだが。テレビ放映の音声ではいいのがなく、シングル盤のものを使ったが、もしこれがそのままシングル盤の音そのものなら疑問を抱かざるを得ない。ボーカルは風呂場で歌っているようなエコーがかかり、ロックでもないのに低音ばかり強調している。この曲はバイオリンの音など中高音をメインにした方がイメージに合う。エコーがかかっているのは中森明菜の声が他の音に負けてしまうからそうしたのだろうが、それならもっと音量を上げればいいのだし、それにちょっとアレンジが多すぎる。
 歌唱力のあるシンガーだとなぜかシングルカット盤よりテレビ放送で演奏した方が唄、伴奏ともども優れている。

遠い街角(The wanderin' street) 桑田佳祐

富士フイルムのTVCMでも使われた曲。スウィングジャズ調。この曲はお別れ会の時唄ったら泣ける曲かもしれないね。
 この曲はFinに比べて録音レベルがクラシックのように低い。あと基本的に桑田佳祐、サザンの録音は高音部があまり強調されていなく、女性シンガーの後だとこもっているように聞こえる。

時代 薬師丸ひろ子

声が美しい。泣けてくるね。こんな高い声を出せる若い女性は今少ないんじゃないのか?幼稚園の先生がオルガンで歌を合唱するとき今の子にはキーが高くてキーを低くしているという報道があったし。今はコンビニの駐車場でオランウータンのようにむしゃむしゃ菓子を食っているような奴ばっかりだから何もかも退化してしまったのかもしれんな。
 「音楽のある風景」でこの曲をバックに各時代の象徴的出来事を写真のように1カットにして走馬燈のように流していたシーンを流していたのは笑ってしまったね。
 Youtubeで「中島みゆきが歌うと絶望するが薬師丸ひろ子が歌うと希望がもてる」というコメントを読んで吹き出してしまった。そう思うのは声だけでなくアレンジも影響しているのじゃないのだろうか?薬師丸ひろ子に比べて中島みゆきが唄うと、夜の世界で苦労してやっと店を持った女性が営業終了後、カウンター席で一息ついて昔のことを思い出したようなイメージになってしまう。
posted by danpei at 15:45| Entertainment