2010年10月03日

除草剤などの農薬を代替するものはないのか

(モンサントのラウンドアップと出生異常)

都会に住んでいれば無農薬有機野菜が最高と単純に思う人が多いかもしれないが、実際問題栽培する側からすれば、現時点で農薬に代わる方法が見つからない限りこの問題は永遠に続く。ウチの近くのホームセンターに行けばラウンドアップはもちろん、業務用、ガーデニング用多種多様な除草剤が売られている。自然の薬剤を使ったものは除草剤では見あたらない。防虫剤では2種類だけ見つかった。1アール程度の農地でも機械化が進んだとはいえ、雑草が生えたらやってられない。ウチの近くは減農薬で米を作っているが、全く農薬を無くしているわけではない。8月頃になると上のURLでは軽飛行機で農薬をまいているが、ウチの近くではラジコンヘリで何か(多分農薬)をまいている。以前は本物のヘリだった。4月頃に隣家の人がウチにやってきて農薬をまくことを同意してくれと言う紙を持ってきた。行政がそうするよう指示しているからだ。

全く農薬をなくす方法として筆者が知っているのは、米に関して言えばカモを水田に放し飼いにすることぐらいだ。

雑草も問題だが、作物を食べる虫も問題だ。今年から本格的に作物を作り始めたが、葉物はほぼ全滅だ。虫がめちゃくちゃ食い散らかして見るに堪えない。レタスはうまくできたと思ったが、中にナメクジが入っていつの間にか葉を腐らせる。もちろんこれは農薬も化学肥料も使っていない。
 この件で近くの農家(米などを作っている)と話をしたが、ネットを張っても、ナメクジが地中から出てきて葉を食ってしまい、白菜などは農薬を使っているという。これは自分たちで食べるものだ。無農薬有機野菜は基本的に見た目の悪いさんざんな野菜になる。もしこれが近くのスーパーで売られているような野菜になるのであれば相当な手間がかかっているはずだ。高齢化された農家でそんな事をしているところは非常に少ないのではないのか?

だから作物自体に防虫効果があるものを開発するのは至極当然の成り行きだ。副作用云々は抜きにして。
先日、カリフォルニアワインを世界に広めた日本人の事をテレビで取り上げていたが、この人は虫が寄りつかないブドウの木を探してそれを接ぎ木したことで大量生産を可能にしたようだ。このようなやり方なら問題ないのだろう。元々自然にあったものだから。

化学肥料より有機肥料、最近では無肥料が注目されているが、どのやり方にせよ、作物に必要な成分がなければ育たない。化学肥料の問題は一部分の成分だけが突出して農地に蒔かれるから問題なだけであって、要は各成分の配分だけの問題だと思う。化学肥料の成分割合が有機と同じならそれは有機と同じになるだろう。有機肥料の元素は化学肥料の元素と違うわけではないのだし。有機と化学肥料の違いは各元素の配合割合とその結合方法の違いだけだ。
 ホームセンターでは作物ごとに各成分の配合割合が異なった化学肥料がたくさん売られているし、有機肥料から化学肥料を生成したハイブリット型、アミノ酸入り、銅やマンガンなどの微量成分入りなど多種多様な肥料が売られている。

やせている土地の場合有機肥料だけでやっていたら満足できる収穫が可能な土地なるまで何年もかかるだろう。ウチの土地で取れた野菜を食った時そう思った。
 葉が無惨にも多数食われた小松菜を味噌汁にして食ったが、えらい茎が固くてとても食えたものではなかった。このとき化学肥料で土壌改良する必要性があると思った。これが柔らかければボロボロの葉っぱでも食っていたことだろう。売られている肥料の袋の説明によると、マンガンがないと固くなるようだ。

ホームセンターで農薬や肥料を物色していると思うのは農業も科学の一つなのだと言うことだ。今は科学と言うより化学を使ったものがほとんどなのだが、いずれ化学だけではなく、物理学、遺伝子工学、生物学など複数の学問から見た、安全で高収量の方法が編み出されるに違いない。
posted by danpei at 10:09| science