2010年11月09日

理研は結局長崎大学のスパコンがゴードンベル賞を取ったことを発表しなかった 他

(スパコンをめぐるNECの事情)

一年前の話を蒸し返すが、上の記事を読んで再度理研のプレスリリースを見に行ったら、結局ゴードンベル賞を取ったことを公式発表しなかった。ファイナリストに選ばれたことは自慢しているのに。
やはり事業仕分けの最中、3800万の予算で一等賞取られてしまっては、理研のカネが削減されるかもしれない中、バツが悪すぎたのだ。上の記事によれば新しく開発する「京」というスパコンの投資額は1120億円。東工大のTSUBAME2.0がおよそ30億だという。これじゃあ、何にも知らない素人でも高すぎると思われてしまう。京は現代の戦艦大和になるな。

上の記者は今世界のトレンドとなっているスカラー型のスパコンは稼働率が悪いからスカラー型用にプログラムを開発しなければならないのに、その開発にカネを注いでいないと言っている。

以下抜粋

「そのためにはソフトウェアの開発力が問われる。だが一般に、研究機関に在籍する研究者は、プログラミングに精通しているわけではない。つまり、プログラマーを雇わないといけない。日本の研究機関では、その研究開発費に研究者の人件費や機材の費用を見込んではいるが、プログラマーの費用までは見ていないのが一般的だ。僕はこれが、いまだにスカラー型が日本で普及しない、最大の理由だと考えている。」

これは日本のIT業界の根本的な問題のように思えるね。プログラマーは派遣では高い金取れるが(最近ではそうでもないようだが)、社会的地位は低い。一般的にソフトウェア技術が学問と呼べるような代物ではないと学者や会社の経営陣が見下しているのが背景にあると思う。上の記事では3800万の長崎大学のスパコンもソフト技術の応用なしでは賞を取れなかったようだ。

スパコン関連予算も、結局日本お得意のハコ物(ここではスパコン)行政だっていうわけだ。

今売れている組み込み機器用のCPUをスパコン用に若干カスタマイズしてスパコンの設計段階でソフト技術者と協議して設計すれば費用対効果が出ると思うんだけどなあ。

最近のEDAツールなんか見ると、コンピュータを含めたIT機器はハードもソフトの一部になりつつあるのに、目に見えるハードの部分だけ突出して予算を取るという考えは古いように思える。
posted by danpei at 09:05| software