2013年12月07日

NHK大河で幕末ものをやるなら吉田松陰の妹より岩倉具視だろう

BS歴史館 日本のフィクサー(1)岩倉具視 中央突破!めげない乱世のプランナー

先ほどビデオに録っていたBS歴史館で岩倉具視を見たが、面白かったねえ。名前だけしか知らなかった男だが、(間違ってるかもしれんが、国鉄の創始者とか言う記憶があったかな)あんなアグレッシブでドラマチックな人生を送っていたとは、今度幕末ものをやるならこの男だろう。
多分純粋なエンタメとしても楽しめるよ。

天皇をも自分の思い通りに操る下級公家で、策略に長け、民衆の力を利用し、天皇の娘、和宮を幕府に嫁がせることにより(攘夷を期限内に行わせるという特約も一緒に結ばせ)、幕府より自分のいる朝廷側に国の政治的イニシアティブを取ってしまう巧みさ。それらを疎んじられ蟄居させられるが、それでこの男の人生は終わらない。その間に密偵を使って世の情勢を分析し大久保利通らと知り合い、政治の表舞台に復帰する。 徳川側が大政奉還すると言う、王を差し出して飛車角金を守るような戦術を取ったら、王政復古の大号令で徳川の権力温存を突き崩し、そして最後には個人的恨みもあったであろう、摂関家もぶっ潰してしまう。

脚本家は今回のこの番組を見て、この男をドラマ化したいという血が騒がなければ本物の脚本家ではないだろう。....そう思えるぐらい、一人の人間として描き甲斐のある男だと思うよ。

筆者だったら、顔からすれば竹中直人が主人公かな思うが、やはり、癖のある男、屈折した心の男を演じさせたら彼の右に出る者はいない、筆者お気に入りの香川照之にやってもらいたいねえ。彼は評価の高い俳優だけどテレビドラマで主役はやってないんじゃないか?それなら尚更、彼に岩倉具視を演じてもらいたいね。役者バカならやり甲斐のある役だと思うよ。

最初は知略に長けてギラついた小賢しいような男を演じて、中盤以降から主人公のオーラを出す演技をし、最後はお涙頂戴をいただく演技、演出にすればいい。岩倉は明治維新の有名人にしては珍しく暗殺や戦争でこの世を去っていないから、ハッピーエンドで終わらす事が出来る。
晩年、病床の岩倉の元に明治天皇が見舞いに来られたそうだからドラマとしても使いやすい。

岩倉具視から見た明治維新のテレビドラマ化は、全体的に明るいタッチで描ける可能性がある。一番の見せ場は岩倉がどうやって天皇や公家連中を自分の思い通りに動かすところであり、そこを少しお笑いの要素を取り入れたら成功だろう。

岩倉具視を見ると、山本太郎が天皇に手紙に送ったことに腹を立てている連中は、ますます無能な公家や徳川家のような連中に思えてきたね。岩倉も天皇に手紙を出して、「罪を認めて」などと進言しているのだ。岩倉のやっていたことからすれば山本太郎のやっていることなどかわいいものだ。
でもその岩倉は、山本太郎を批判している連中が信奉している天皇を中心とした国家を確立すべく奔走した男なのだ。

以前筆者がツイッターで勝手に北朝鮮に行った猪木に対して懲罰動議を発議した政治家達に対し「何をえらそうに、無能な公家のような連中が..」みたいな事を書いたが、番組中、高橋源一郎が、「今の政治家は摂関家と同じ、二世三世がはびこっている」みたない事言っていた。

まさに今の時代に必要であろう男だと思うよ、岩倉具視と言う男は。純粋にエンタメとしても楽しめるだろうし、今の国際政治状況の参考となるドラマにもなると思うよ。

香川照之も歌舞伎の世界では岩倉同様、実力はあるが本流から外れた人間だ。ひいき筋と言う摂関家のような連中を駆逐するような活躍を期待したいものだね(笑)。

番組最後は出演者らが、岩倉らが確立した天皇主体とした国家像が第二次大戦時から機能しなくなり、新しい国家像が必要になることを示唆する発言をしていた。番組に出演していた専門家からは、岩倉具視は徹底したリアリストであると評していたことから、天皇主体の国家モデルと言うのはその当時最適なモデルと考えていただけで、未来永劫続く絶対的なものとは岩倉自身考えていなかっただろう。

posted by danpei at 21:11| Entertainment